会社からお金を借りると、銀行の評価がガタ落ちする! 

ブログ

私は仕事柄、多くの決算書を見ていますが、貸借対照表の左上部の流動資産の区分に、 

短期貸付金

と記載されている決算書を、ちょくちょく見かけます。

社長や役員が、会社からお金を借りた場合に、このように処理されていることが多いのです。

実は、この【短期貸付金】というのは、銀行が最も嫌がるモノなんです。

最悪の場合は、銀行からの借入ができなくなる可能性もあります。

では何故、銀行は、【短期貸付金】を、そんなに嫌うのでしょうか?

その理由は、銀行が会社の経営のために貸したお金が、会社を通じて、社長個人に流れているからです。

運転資金や設備資金として会社に貸したお金が、社長個人の私用で使われていたら、銀行はどう思うでしょうか?これは、明らかな「資金使途違反」です。

だから、もしも皆さんの会社の貸借対照表に【短期貸付金】があったら、決算までに、何がなんでも消しておく必要があります。

実は、恐ろしいことに、社長が会社からお金を借りたつもりがないのに、決算書を見たら、【短期貸付金】が記載されていたということが、よくあるのです。

これは、税理士が【短期貸付金】を使って、帳簿の辻褄を合わせているのが原因で起こるのです。

ですから、決算前には、必ず税理士に確認しておく必要があります。

みなさんの会社の決算書に、【短期貸付金】はありませんか?

今一度確認してみてください。

コメント