資金繰り改善 NO8
【金融機関の融資について その4】
ノンバンクの活用を検討している中小企業の経営者の皆様、急な資金ニーズや銀行融資が難しい状況に直面したとき、どのような資金調達手段をお使いですか?銀行と比べてスピーディーな対応が可能なノンバンクは、短期的な資金繰りの改善に役立つ頼れる選択肢です。しかし、ノンバンクを上手に活用するためには、金利や条件の確認、返済計画をしっかりと立てることが大切です。
ここでは、ノンバンクを活用すべきケースやその特徴、注意点について詳しく解説します。この記事を読み進めて、「自社にはどのノンバンクが合っているのか」「どんな点に気をつければいいのか」と感じた際には、ぜひお気軽にご相談ください。私たちは、最適な資金調達方法を見つけるお手伝いをいたします。
(ノンバンクを使うべきケースとは?)
ノンバンクとは、銀行ではなく貸金業に特化した金融機関のことを指します。例えば、リース会社やファクタリング会社が代表的です。審査がスピーディーで、銀行に比べて資金調達が早く行えるため、緊急時の資金調達や短期的な資金繰り改善に役立つ手段として活用されています。以下に、ノンバンクを使うべき代表的なケースを紹介します。
1. 資金が早急に必要な場合
事業運営には、思わぬタイミングで資金が必要になることが多々あります。例えば、急な受注で仕入れ資金が必要だったり、設備の修理代が発生したりすることもあるでしょう。このような場面で銀行融資を検討しても、審査に数週間かかることがあり、すぐに資金を調達するのが難しいことが少なくありません。
ノンバンクは審査がスピーディーで、数日以内に資金を手に入れられるケースも多く、銀行融資が間に合わない場合でも活用できます。短期的な資金不足を迅速に補うために、ノンバンクを検討する価値があるのです。
2. 売掛金を早期に現金化したい場合(ファクタリング)
売掛金が多い中小企業では、取引先からの入金サイクルが遅く、資金が手元に残らないケースも多いでしょう。ファクタリングは、売掛金をファクタリング会社に売却し、即座に現金化する方法です。通常の売掛金の回収までに数十日かかるのに対し、ファクタリングを利用すればその期間を待たずに現金化できます。
「受注は順調に増えているけれど、売掛金の回収までの間に手元資金が不足してしまう」という場合、ファクタリングで資金繰りをスムーズにし、事業運営に支障をきたさないようにできます。
3. 銀行での融資が難しい場合の代替手段
一般的に、銀行は審査基準が厳しく、創業間もない企業や財務状況が安定していない企業が資金調達するのは難しいことが多いです。ノンバンクは、銀行ほど審査が厳しくないため、銀行で融資が難しい企業でも、比較的スムーズに資金調達が可能です。急な資金ニーズが発生し、銀行では条件に合わない場合にも、ノンバンクの利用を検討してみると良いでしょう。
(ノンバンクの主な種類と特徴)
・リース会社
リース会社は、設備や車両、オフィス機器などの購入資金を代わりに支払う仕組みで、企業はそれをリース料を支払う形で利用します。大きな初期投資が不要になるため、手元資金が少ない場合や、設備投資にかかるリスクを抑えたいときに非常に有効です。
リースは融資と異なり、所有権はリース会社にあります。そのため、設備の保守・管理費用もリース会社が負担するケースが多い点がメリットです。例えば、IT機器の導入や建設機械の導入など、初期コストが高い設備投資に適しています。
・ファクタリング会社
ファクタリングは、売掛金を早期に現金化したいときに利用する資金調達方法です。通常の売掛金回収では数十日のタイムラグがありますが、ファクタリングを利用すれば即日で現金化できるため、キャッシュフローが安定します。
ファクタリングには、売掛金をファクタリング会社に売却する「買取型」と、売掛金を担保にして資金を調達する「担保型」があります。買取型は、売掛金を売却することで資金が手元に入り、担保型は売掛金を担保にして借り入れる形になります。
・ビジネスローン提供会社
ビジネスローンは、担保や保証人が不要な場合も多く、審査が早いのが特徴です。特に、個人事業主や中小企業が簡単に利用できる融資商品であり、短期的な資金ニーズに対応できます。銀行よりも金利が高めに設定されていることが多いものの、急ぎの資金が必要な場面では便利です。
(ノンバンクを活用する際の注意点)
ノンバンクは、便利な資金調達手段ですが、利用するにあたってはいくつか注意が必要です。以下のポイントを確認し、計画的な利用を心がけましょう。
1. 金利が高めに設定されている
ノンバンクは銀行と比べて審査が緩やかで、迅速な資金調達ができる分、金利が高く設定されていることが多いです。長期的な借入としてはコストが高いため、短期間での返済を見込んで利用することが基本となります。高金利の借入が長引くと、返済負担が大きくなり、経営に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
2. 短期の資金繰り改善に限定
ノンバンクを利用する際は、資金ニーズを明確にし、短期の資金繰り改善に限定することが重要です。例えば、売掛金の回収前に仕入れが必要な場合や、急ぎで機器を導入したい場合など、明確な資金用途と返済計画が立てられる状況で活用することで、無理なくノンバンクの利便性を活かせます。
3. 手数料や条件を事前に確認
ノンバンクの融資やファクタリングでは、金利のほかに手数料が発生する場合もあります。特にファクタリングは、売掛金の買取率や手数料がファクタリング会社ごとに異なるため、契約前に条件をよく確認することが重要です。契約内容を把握し、手数料や返済条件が企業にとって負担が少ないものであるかどうかを判断してから利用するようにしましょう。
(ノンバンクを活用するタイミング)
ノンバンクの利用を検討すべきタイミングとして、以下のような場面が挙げられます。
・急ぎの仕入れや投資が必要な場合
銀行の審査が間に合わない場面で、すぐに資金が必要なときにノンバンクの迅速な対応が助けになります。
・売上は好調だが売掛金の回収が遅れている場合
売上が増加しているものの、売掛金の回収が先になることで一時的に資金が不足する場合、ファクタリングを活用することで資金不足を補えます。
・銀行融資が難しい場合
新規事業や業績が安定していない状況で、銀行からの融資が難しい場合でも、ノンバンクなら柔軟に対応してもらえることが多いため、資金調達の手段として有効です。
(ご相談いただける内容)
「ノンバンクの利用が本当に自社にとって有利なのか」「銀行融資とノンバンクをどのように使い分ければ良いのか」といった疑問をお持ちの社長様、ぜひご相談ください。短期的な資金ニーズや急な資金繰りに対応するために最適なアドバイスをさせていただきます。
(ご相談いただける内容の一例)
・自社の資金ニーズに合ったノンバンクの選定と利用方法
・ノンバンクと銀行融資のメリット・デメリットの比較
・ファクタリングやリースの活用方法と具体的な注意点
・短期的な資金調達のための返済計画やリスク管理のご相談
ノンバンクの利用は、急な資金需要や短期間での資金繰り改善に力強い手段となります。資金調達でお悩みの経営者の皆様が、最適な選択をして事業運営に専念できるように、私たちは全力でサポートいたします。どうぞお気軽にご相談ください。