資金繰り改善 NO9
【金融機関の融資について その5】
地域の信用保証協会と提携した融資をお考えの中小企業の社長様、資金調達において、信用保証協会の活用は非常に有効な手段となります。信用保証協会が企業の「保証人」となり、金融機関のリスクを軽減することで、企業にとっても金融機関にとっても融資のハードルが下がり、通常よりも低い金利での融資が実現しやすくなります。
創業間もない企業や資金繰りが厳しい状況でも、信用保証協会を活用することで、安定した資金調達が可能になります。今回は、信用保証協会の仕組みや提携融資のメリット、どのようなケースで活用すべきかについて詳しくご説明します。「自社にも適用できるだろうか?」「保証協会を利用するメリットは?」とお考えの際には、ぜひご相談ください。私たちは、最適な資金調達方法の選択をサポートし、事業の安定と成長のお手伝いをいたします。
(信用保証協会の仕組みとは?)
信用保証協会とは、中小企業や小規模事業者が資金調達を円滑に行えるように支援するため、融資の際の「保証人」となる公的機関です。企業が銀行などの金融機関から融資を受ける際に信用保証協会が保証を行うことで、金融機関はリスクを軽減でき、企業側も資金調達の機会が広がります。日本各地に設立されており、地域ごとの経済振興や中小企業支援を目的とした活動を行っています。
(信用保証協会の主な役割)
・中小企業の保証人としての役割
信用保証協会は、企業の返済義務を一部肩代わりする形で「保証人」となります。万が一企業が融資の返済が難しくなった際には、協会が一部の返済を引き受け、金融機関は安心して融資を提供できるようになるのです。
・中小企業の信用力を補完
創業間もない企業や、事業規模が小さいために信用力が低いと判断される企業でも、信用保証協会の保証があることで、金融機関の審査通過が期待でき、必要な資金を得やすくなります。企業にとっては信用力を補完してもらう形となるため、資金調達の大きな助けになります。
・地域経済の発展支援
信用保証協会は各地域に根ざしており、地域の商工会や地元金融機関とも連携して、中小企業の成長を後押ししています。地域経済の活性化や雇用創出なども含めた支援を目的としているため、地域に貢献する企業として評価されるケースもあります。
(信用保証協会と提携した融資の特徴)
信用保証協会と提携した融資制度は、通常の銀行融資と異なるいくつかの特徴があり、それが中小企業にとって資金調達しやすい理由となっています。
1. 審査が通りやすい
金融機関からの融資には、返済リスクが伴いますが、信用保証協会が保証人となることで、企業の信用力が補完され、通常よりも審査に通りやすくなります。特に、創業間もない企業や、過去に実績が少ない企業にとっても、保証があることで資金調達のチャンスが広がります。
2. 低金利での融資が可能
信用保証協会の保証がつくことにより、金融機関側のリスクが軽減されるため、一般的な融資よりも低金利で提供されるケースが多くなります。低金利での融資は、返済負担を軽減し、キャッシュフローを安定させるために非常に有利です。資金繰りを改善しながら、事業の成長に資金を活用できるようになります。
3. 融資額が比較的大きく設定されやすい
信用保証協会と提携した融資制度では、企業の成長性や事業計画を評価した上で、比較的大きな融資額が設定されることもあります。一般的な融資では難しい額でも、保証があることで安心して貸し出しが行われ、事業拡大に必要な大規模な資金も確保しやすくなります。
4. 各地域に根ざしたサポートが受けられる
信用保証協会は各地域に存在し、地域ごとの経済状況や企業の実情に合わせたサポートを行っています。地域に根ざした支援を行うため、地元の金融機関や商工会議所と密接に連携しているのも特徴です。地域密着型のサポートを受けることで、資金調達に関する情報提供や、経営サポートが期待できます。
(信用保証協会の活用によるメリット)
メリット1: 融資審査が通りやすくなる
中小企業の資金調達が難しい理由の一つは、銀行側からの信用評価が十分に得られないためです。しかし、信用保証協会が保証人となることで、金融機関側のリスクが軽減されるため、通常よりも融資審査が通りやすくなります。これにより、資金調達が困難だった企業も融資を受けやすくなります。
メリット2: 返済負担が軽減される
信用保証協会の保証付き融資は、低金利で提供されるケースが多く、返済負担が軽減されます。特に返済期間が長期にわたる場合、低金利は大きなメリットです。資金調達後のキャッシュフローも安定し、資金を運用しやすくなるため、無理のない返済計画が立てられます。
メリット3: 担保や保証人が不要なケースも多い
信用保証協会が保証人となるため、企業が担保や保証人を自ら立てる必要がない場合もあります。これにより、特に創業間もない企業や中小企業でも、資金調達のハードルが下がり、設備投資や運転資金の確保がしやすくなります。
メリット4: 地域ネットワークの活用が可能
信用保証協会は、地域の金融機関や商工会議所と連携しており、地域密着型のサポートが受けられます。たとえば、地域の商工会議所や地元企業とのつながりを持つことで、取引先の拡大やビジネスチャンスの提供など、経営基盤の強化にもつながります。
(信用保証協会を活用すべきケース)
信用保証協会の保証付き融資は、以下のようなケースで特に有効です。
1. 創業間もなく、事業実績が少ない場合
創業間もない企業は、事業実績が少ないため、一般の銀行融資が難しいことが多いです。しかし、信用保証協会の保証があれば、融資審査が通りやすくなるため、創業資金や初期運転資金の確保が容易になります。事業を安定的に運営するための資金調達が実現します。
2. 担保や保証人を用意できない場合
中小企業や創業間もない企業は、担保にできる資産が限られている場合が多く、また保証人を用意するのも難しいケースが少なくありません。信用保証協会が保証を引き受けることで、企業は担保や保証人を立てる必要がなくなり、融資を受けやすくなります。
3. 資金繰りが厳しいが、成長見込みがある場合
資金繰りに課題がありながらも、成長可能性が高く、事業計画がしっかりしている企業にとって、信用保証協会を活用した融資は適しています。成長段階にある企業では、今後の発展を支えるために資金が必要ですが、信用保証協会の支援により、資金調達のチャンスが広がります。
(ご相談いただける内容)
「自社に適した信用保証協会の利用方法を知りたい」「保証付き融資を受けるための準備は何が必要か」といったお悩みをお持ちの社長様、ぜひご相談ください。信用保証協会を利用した融資の具体的な流れや必要な書類、手続きについて丁寧にサポートいたします。
(ご相談いただける内容の一例)
・自社に合った信用保証協会の選定と提携融資制度の紹介
・信用保証協会を活用した融資の審査基準や必要書類の説明
・商工会や金融機関との連携を活かしたサポート方法
・信用保証協会の利用を含む資金計画の策定
信用保証協会を活用することで、通常よりも資金調達が容易になり、企業の成長に向けた資金基盤を確保できます。地域の商工会や金融機関と連携し、最適な資金調達を目指して経営基盤を強化できるように、私たちは全力でサポートいたします。どのような小さなご質問でも、どうぞお気軽にご相談ください。