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はじめに:中小企業の資金調達の現状と信用保証協会の役割
日本の中小企業は、雇用の約割を担い、地域経済の根幹を支えています。一方で、多くの中小企業は資金調達面において構造的な課題を抱えています。特に以下のような状況が、金融機関からの融資の際に障壁となっています。
中小企業が資金調達で直面する課題:
- 担保となる資産が少ない
工場・土地・設備などの固定資産を保有していない、もしくは評価額が低いことが多く、融資の担保として不十分なケースが多い。 - 経営者保証(個人保証)が重くのしかかる
法人といえども、金...
はじめに:融資審査の重要性と財務指標の役割
事業を成長させるうえで、資金の確保は欠かせません。新規事業への投資、設備の導入、人材の確保そのすべてにおいて、必要となるのが「資金調達」です。そして、その中でも多くの中小企業にとって現実的な手段が「金融機関からの融資」です。
しかし、「銀行からの融資審査に落ちた」という声は少なくありません。審査に通らなければ、資金計画は頓挫し、経営に支障をきたすこともあります。では、なぜ審査に通らないのでしょうか。その大きな理由の一つが、「財務指標の不備」です。
金融機関は、企業の将...
銀行が融資を実行するか否かの判断を下す際、審査部門では「定量情報(数字)」と「定性情報(人物・事業内容など)」の両面から総合的に企業を評価します。以下、それぞれの観点から具体的に解説します。
1. 財務内容の健全性(定量的審査)
財務三表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書)をもとに、以下のような指標がチェックされます。
■ 自己資本比率
- 企業の総資産に対して自己資本がどの程度あるかを示す。
- 30%以上が一つの目安。20%を下回ると財務体質が弱いと見なされる傾向があります。
- 自己資本が少ないと...
「資金が尽きる前に」経営者が知るべきキャッシュフロー管理術
1. はじめに
企業経営において「利益」と「キャッシュフロー」は密接に関連しているものの、決して同じものではありません。多くの経営者が「黒字なのに資金が不足する」という状況に陥ることがあります。これは、売上が計上されても、実際の現金の入金が遅れることで発生する「黒字倒産」のリスクを示しています。
たとえば、売上が増加している成長企業では、仕入れや設備投資の先行支出が必要になります。しかし、売掛金の回収が遅れたり、想定外の支出が発生したりすると、資金繰り...
【資金繰り改善のための「経営者のマインドセット」】
1. はじめに
企業経営において、資金繰りの問題は多くの経営者が直面する大きな課題です。特に中小企業やスタートアップにとって、資金の流れが滞ることは事業の継続を左右する重大なリスクとなります。
資金繰りの改善というと、多くの経営者は「売上を増やす」「コストを削減する」といった具体的な施策を思い浮かべるかもしれません。しかし、資金繰りの根本的な改善には、単なるテクニック以上に「経営者のマインドセット」が重要です。どのような考え方を持つかによって、キャッシュフローの...